第4回 災害時に自分が助かるコミュニティづくり

■テーマ

(災害時に自分が助かるコミュニティづくり)

~阪神・淡路大震災23年・東日本大震災7年・熊本地震2年の経験から、大阪北部地震、西日本豪雨災害に関わって~

 

1.避難における隣近所の力 

2.コミュニティ単位での『住民』 と『繋ぎ役』 と 『専門家』の繋がり

 

■ゲストスピーカー

 (宮定 章)

 プロフィール

 

2000

阪神・淡路大震災まち支援グループまち・コミュニケーション 参加

2002

大阪大学大学院工学研究科建築工学専攻 修了

2002

都市基盤整備公団(現都市再生機構)

2012

神戸大学大学院 自然科学研究科 博士(工学)学位取得

2017

神戸学院大学 『災害復興研究論』担当 講師

 

助けて欲しい時に「助けて!」と言える方は何人いますか?

 

今回は、多くの被災地の現状をよく知る『宮定章』さんをお招きし、勉強会を開催。

 

・そうか。自分が助けることばかり考えてた……
・地域には同世代と仕事の知り合いしかいません。
・被災前から助けてと言える関係をつくるってことなのか。

 

多くの方々が、とても大事な「気づき」を得ました。

 

被災地の現状として

・えっ、被災地では74歳の方が94歳の方を助けている。。。81歳のスーパーボランティアのおばあちゃんがいる。。。

・なかなか助けてとは言えない。。。

・実際は被災した人の多くが地域を離れてしまう。

 

そして・・・

・罹災証明がないと被災者にならない。仕事を失っても家があれば被災者にならない。

・地元工務店は多忙な状況になり、家の復旧が進まない。

・役場も忙しくて助けに来てくれない。個人の知り合いや友人の関係で復旧が進むこともある。

・イタリアでは、被災時に地域間での協力関係ができている。日本は有志。

そして、チンパンジーの手の挙げ方(笑)

 

今回も前回の参加者数を上回り、34名の方が集まりました。終わった後も参加者の意見交換の熱が覚めません。

 

次回(第五回)は12/6に決定。

 

サテライトへの講師派遣も11/30に決まりました。

 

ご参加頂いた皆様のお陰です。これからもよろしくお願いいたします~

 

(参加者の感想 一部)

 

地域コミュニティって大切なんだなあと。今は子供の友達と近所の同世代、仕事(自営)の知り合いしかいない。少し不安です。

・災害が発生してから何かをするのではなく日頃からコミュニケーションを図ることが大切。

・コミュニティの大切さがわかった「助けて!!」とは言えない性格。いつもボランティア活動をしているのに、助けてー!と言えるだろうか?私も被災者の経験があったがとってもがんばっていて心が病んだ

実際にあった現場での声や出来事が聞けたのでイメージがしやすく考えやすかった