第12回「災害復興のこれから」~復興曲線を用いて~

■テーマ

災害復興のこれから 

~復興曲線を用いて~ 

 

 災害からの復興プロセスは実に多様です。「復興曲線」は、そんなひとりひとりの復興を可視化します。新潟県中越地震、東日本大震災の被災者の語りから、これからの災害復興を考えたいと思います。

 

■ゲストスピーカー 

兵庫県立大学大学院 減災復興政策研究科 博士(人間科学) 

宮本 匠

 

 1984年、大阪府生まれ。大学在学中におきた新潟県中越地震の被災地で、2年間の現地居住を含めて、集落支援の現場に関わったことが原点。研究テーマは、内発的な災害復興プロセスや災害ボランティアについて。新潟県中越地震や熊本地震の被災地などで、復興支援に関わりながら研究を続けている。

 

新しい視点のトークが盛りだくさんでした!

 

ひとりひとりの復興の可視化。

現地のヒトのこころに寄り添う。

 

すごすかかわりは、相手を認め、

主体性を回復させる。

 

社会的資源の減少がもたらしてる、

集合的否認。

 

そして、被災して2~3年後に辛くなる

復興曲線の現実……

 

10年後の2番底に気付かれましたか?

 

自分の価値を認めること。

相手の価値を認めること。

 

そのヒトとヒトの間にあるのが『こころ』

 

意見交換では、内発的な災害復興プロセスから、公助の限界、そして地域の横串の包括的ケアの可能性まで、展開しました。

 

今年最後のひめじ防災ラボ&スタディは、

高レベルのグループ・ダイナミックスで

閉まりましたね。

 

ご参加頂いた皆さま、

本当に有難うございました~(^^♪

 

 

--------------------参加者の感想の一部

 

 ・今まで災害時対応に的を絞って活動していたが、そのあとの心理精神の(災害を受けた人たちの)こと、全く考慮外でした。非常に重要で避けて通れないことを痛感

 

・大変興味を持って聞かせて頂きました。日常生活でも死別をされた方への支援方法について考え(重複するところあり)、地域のコミュニティづくりも無関心のある方等々が多く、地域共生社会づくりも同じだと思った。

 

・復興曲線が描ける人が復興の第一歩を進んでいる人というのは初めて分かった。誰でも描けるものだと思っていた。認める事の大切さを学んだ。